はじめに
「なんだか気持ちが沈む」「不安が頭から離れない」。
そんなとき、実は“考え方のパターン”が大きく影響していることがあります。
私たちは出来事そのものよりも、それをどう受け止めるかで気持ちが変わります。つまり、同じ出来事でも「考え方のクセ」によって、不安が膨らんだり、落ち込みが強くなってしまうのです。
今回は、誰もが持っている「思考のクセ(認知の歪み)」についてわかりやすく解説します。
思考のクセとは?
人はだれでも、「こういうときはこう考える」という思考のパターンみたいなものがありますよね。
「クセ」という言葉の通り、人それぞれが持つ無意識に繰り返してしまう考え方のパターンのことです。
心理学では「認知の歪み」と呼ばれ、ストレスや不安を感じやすい人に共通して見られる傾向があります。
思考のクセは悪いものではなく、**「学習された反応」**です。
過去の経験や環境の中で身についた習慣のようなもので、多かれ少なかれ誰でも持っているものです。
しかし、必要以上に自分を責めてしまったり、過小評価してしまうと自分が苦しくなってしまいますよね。
長年染み付いた習慣を変えるのは難しいと感じられる方もいるかも知れませんが、まずその思考に気づくことが第一歩です。
少しずつ直していくこともできますので、安心してくださいね。
よくある「思考のクセ」の例
1. 白黒思考(極端な考え方)
「成功か失敗か」「やるかやらないか」など、中間が見えなくなるクセ。
例:「ちょっとミスした=私はダメな人間」
2. 過度な一般化
一度の失敗を「いつもそうだ」「これからもずっと」と広げてしまうクセ。
例:「今日は仕事で注意された=私は何をやっても失敗する」
3. 心の読みすぎ
相手の気持ちを勝手に想像してしまうクセ。
例:「あの人が笑わなかった=私のことを嫌っているに違いない」
4. すべき思考
「~すべき」「~でなければならない」と自分を縛ってしまうクセ。
例:「休んではいけない」「常に頑張り続けるべき」
5. 過小評価・ポジティブの無視
うまくいったことを無視し、悪い面ばかりに注目してしまうクセ。
例:「褒められたけど、本当はお世辞だ」
なぜ気づくことが大切なのか
思考のクセは、習慣のように自動的に浮かんでくるので自分では気づきにくいものです。
しかし、「あ、これは自分のクセかも」と認識できるだけで、不安や落ち込みに巻き込まれにくくなります。
たとえば…
「私はいつも失敗する」 → 「あ、これは“過度な一般化”かもしれない」と気づくだけで、心に余白ができます。
「これは脳の仕組みだからしょうがない」と思えると不安な気持ちも和らぎます。
わたしも、気分がどん底のときは「自分は何をやってもだめだ」という思考に取りつかれていました。
自分を責めるのが癖になってしまうと、なかなか「そんなことはない」とは考えられないものですが、「なんとかなるさ」という言葉を心のなかで何度も繰り返して、気を紛らわしていたことを覚えています。
気づいたら同じことをぐるぐる考えてしまう。
「どうせ自分はダメだ」と決めつけてしまう。
あなたにも、そんな経験はありませんか?
実はこれ、「反すう」や「自動思考」といった心のクセが関わっているんです。
➡ その仕組みについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ
- 不安や落ち込みは「思考のクセ」によって強まることがある
- 思考のクセは過去の経験から学習された反応で、気づけば変えていける
- まずは「自分のクセに気づくこと」が心のケアの第一歩
👉 もし「自分の思考のクセをもっと知りたい」と思ったら、日々の気持ちを書き出してみるのもおすすめです。気づきが増えることで、少しずつ気持ちが楽になっていきますよ。

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