Find Your Voice|安心して人とつながるための5つのステップ⑤
「変わりたい」と思っているあなたへ
これまで周りの人を優先して、
自分の言葉を飲み込んできた人は、
「もっと自信を持ちたい」
「人前でも自然に話せるようになりたい」
「嫌なことは嫌と言えるようになりたい」
「もっと自分らしく生きたい」
このように思っているかもしれません。
そして、自分を変えようと
たくさん努力をしてきたかもしれません。
でも、
「変えよう」と頑張るほど、
自分に厳しくなって、
できない自分を責めてしまいます。
もしかしたら、
必要なのは「自分を変えること」ではないのかもしれません。
自分を取り戻していくために
このシリーズでは、これまで
体に意識を向ける
不安や緊張に気づく。
自分の気持ちを感じる
「本当はどう感じているんだろう」と気づく。
言葉にしていく
感じたことを少しずつ言葉にする。
人とつながる
その言葉を相手との間に置いてみる。
安心できる居場所をつくる
「自分もここにいていい」と感じられる関係を育てる。
このような順番で話をしてきました。
これが、
私が「自分の言葉を取り戻す」ために、
実践し考えてきた道筋です。
「回復」は一気に起こらない
この順番で進めたからと言って、
明日から突然、
何でも言えるようになるわけではありません。
でも、続けていくうちに
以前なら
「分かりました」
と言っていた場面で、
「少し考えてから返事してもいいですか」
と言える日が来るかもしれません。
「本当はこっちが好きだった」
と気づけたり、
「今日は難しいです」
と言えるようになるかもしれません。
自分の人生に、
自分の言葉が少しずつ戻ってくるような変化です。
最初の一歩は「気づくこと」
今日からできる「3秒の気づき」
人と話しているとき、
「なんか嫌だな」
「緊張しているな」
「言いたいことがあるな」
と思っても、
すぐに言葉にしなくてもいい。
ただ、
「今、自分はこう感じている」
と気づいてみる。
自分の気持ちにフタをしない。
「なんか違和感が残った」
とあとで気づいたら、
「本当はどう感じていたのだろう」
と考えてみる。
伝えなくても大丈夫です。
この繰り返しが、
「自分の言葉を取り戻していく」
一歩になっていきます。
「自分の言葉」を一つだけ拾う
ノートでもスマホでもいいので、
「今日、本当はどう思っていた?」
と一つだけ書いてみる。
例えば、
- 本当は疲れていた
- 本当は嫌だった
- 本当は嬉しかった
- 本当はこっちがよかった
- 本当は話したかった
気持ちを言葉にしてみる。
これだけで十分。
言葉を伝える前に、
まず自分の中で言葉を取り戻す。
あなたは、もう始めている
このシリーズを
ここまで読んできてくれたということは、
すでにあなたは
最初の一歩を踏み出しているかもしれません。
自分の緊張に気づいた。
自分の気持ちについて考えた。
「本当はこう思っていた」と気づいた。
それだけでも、
自分を置き去りにしない練習
が始まっています。
「居場所」は外に探すだけではない
いつも自分のことを後回しにして、
どこか居心地の悪さを感じているのなら、
「安心できる居場所」を探してみてください。
それは、
「自分に合う場所を探そう」
とするだけではなく、
自分の気持ちを無視しない。
自分の言葉を飲み込まない。
相手の気持ちも尊重する。
そうやって、
いま置かれた場所で、
相手との関係をつくっていく。
「自分も相手も存在できる関係」
を少しずつ育てていくことです。
それが、
「ここにいていい」と思える居場所
につながるのです。
最後に
ここまでお読みいただき、
ありがとうございます。
もし今も、
「どうしたら自分の言葉を取り戻せるんだろう」
と思っているなら、心配いりません。
すでにあなたは取り戻すための
一歩を踏み出しています。
体に気づく。
気持ちに気づく。
言葉にする。
そして、
その言葉を相手との間に置いてみる。
この繰り返しを少しずつ進めてみてください。
自分の言葉を取り戻していくには、
自ら行動していくことが大切です。
ただやはり、
「自分の気持ちに気づくこと」と
「実際に言葉にすること」の間には、
大きな距離があります。
頭では「今日はNOと言ってみよう」と思っていても、
いざ相手を目の前にすると、
体がこわばって「分かりました」と言ってしまう。
だからこそ、
知識を一度読んで終わりにするのではなく、
小さな練習を何度も繰り返していくこと
が大切になります。
焦らず、ゆっくりと
ひとつずつで大丈夫です。
あなたの言葉には、あなたの居場所をつくる力があります。
もし、ここまで読んで
「自分も少しずつやってみたい」
と思ったなら、
ここから自分で練習を始めるための小さな道標
を受け取ってみてください。
自分で次の一歩を踏み出すためのガイドブックです。
必要だと思ったときに、そっと開いてみてください。

