人前で頭が真っ白になる理由|体が固まるメカニズムをやさしく解説――緊張すると言葉が出ない本当の理由

心の回復

Find Your Voice|安心して人とつながるための5つのステップ③

人前に立つと、

急に頭が真っ白になる。

声が出ない。

言葉が浮かばない。

そんな経験はありませんか。

私はずっと、

「言葉が出ないのは気が弱いからだ」

と思っていました。

でも違いました。

体が私を守ろうとしていただけだったのです。

子どもの頃から固まっていた

わたしは、こどものころから
”緊張しやすい体質”
を持っていたように思います。

国語の朗読の時間、
当てられると
頭が真っ白になり、
読んでいる文字がよく分からなくなるのです。

「人前で話すのは苦手だな」
という悩みをうっすらと抱えていました。

しかし、体の緊張を認識したのは、
大人になって、
「何もしていないのに体が固まっている」
ことに気づいたときでした。

そして分かったのは、
言葉が出ないのは
「気持ちの弱さではなく、体の防御反応だった」
ということです。

心ではなく体が反応している

私たちの体には、
危険を感じると
自動的に身を守ろうとする仕組みがあります。

考えるより先に、
体が反応します。

これを説明している考え方の一つが
ポリヴェーガル理論
です。

人は安心できる環境にいると、
言葉が自然と出て
自由に人と交流できます。

しかし、
危険が迫っていると感じると、
「戦う」か「逃げる」
ことに備えて身構えるようになります。

さらに、
もっと大きな危険が迫って
逃げられないと感じると、
体が固まり、
頭が真っ白になり、
声が出なくなります。

ポリヴェーガル理論では、
このように体が固まりやすい状態は、
背側迷走神経が優位になっている状態
と考えられています。

自分を責めなくていい

もしあなたも同じように感じているのなら、
それは、
意志が弱いから
ではありません。

体が危険に備えて
守ってくれているのです。

声が出しづらいのは、
体の緊張から危険を感じて、
身構えているのかもしれません。

だから
自分を責める必要はありません。

これは、体の自然な仕組みなのです。

体の緊張をほどいていく

もし、不安や緊張に気づいたら、
体の緊張をほぐしていくことから
始めてみてほしいのです。

体が緊張していると、

呼吸が浅くなる
心臓がドキドキする

こんなことが起こりやすくなります。

そんなときは、
まずは
「大丈夫だよ」
と体に伝えるような気持ちで、
ゆっくり息を吐いてみてください。

ゆっくり長く息を吐きだすことを意識すると、
体が少しずつ緩んできます。

それから、
肩や胸、お腹など
体のどこが緊張しているのか、
体を意識してみます。

その部分に手を当てて
緊張をほどくようにすると
力が抜けやすくなります。

場合によっては、
少し席を立って歩いてみたり、
声を出してみることも効果的です。

まとめ

わたしは
心を変えようとするのではなく
体を安心させることから始めました。

気持ちをなんとかしようとするよりも、
体を緩めることのほうが、
取り組みやすいことも多いのです。

そうすると
少しずつ
言葉も戻ってきました。

もしあなたも

「また固まってしまった」

と思ったら、
自分を責めるのではなく、
まずは

「体が守ってくれているんだ」

と思い出してください。

そして、
体に
「もう安心していいよ」
と声をかけてあげてほしいのです。

体は
危険を感じれば固まり、
安心を感じれば
また動き始めます。

だから、
体は安心を感じられると、
その防御を少しずつ解いていきます。

あなたの体は、
あなたを困らせようとしているのではありません。

これまで何度も、
あなたを守ろうとしてきたのです。

だから、
これからは責めるのではなく、
少しずつ安心を教えてあげれば大丈夫です。

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