理由もなく不安だった私が、”飲み込んだ言葉”に気づくまで

心の回復

Find Your Voice|安心して人とつながるための5つのステップ①

理由は分からないのに、
いつもどこか不安でした。

人前では緊張する。

言いたいことがあっても、
飲み込んでしまう。

頼まれると断れない。

本当は嫌だったのに、
笑ってしまう。

どうしていつもこんなに緊張してしまうのか、
何を不安に感じているのか、
わたしには分かりませんでした。

だからずっと、

「自分が弱いのかもしれない」

そう思っていました。

でも今振り返ると、
失っていたのは勇気ではありませんでした。

“自分の言葉”だったのです。

私は「優しい人」になろうとしていた

わたしはこれまで、
人に気を使いすぎているのではないか
と思うことがよくありました。

意見が対立する場にいるのがつらくて、
周りの人に同調してしまう。

みなの話がすれ違っていると、

「早く話をまとめたい」

「その場を丸く収めたい」

そんな気持ちが先に立ち、
自分の言葉を飲み込んで、
周りの人にあわせてしまうのです。

自分の中では、
これは優先した相手への
「優しさ」のつもりでした。

私は嫌われたくなかったというより、
相手に嫌な思いをさせたくなかったのです。

言葉を飲み込むことが習慣になった

これまで会議や職場では、
意見が噛み合わないと、
自分の意見を押し通すことは
多くなかったように思います。

人前ではよく、
緊張して言葉が出てきませんでした。
何を言ったらよいのか分からなくなることもありました。

過去を思い返してみると、

学校の授業で音読をさせられたときは、
頭の中が真っ白になって、
みんなに笑われたことを覚えています。

幼いころの写真を実家で見返してみると、
不安そうな顔をして映っているものが何枚もありました。

それを見たとき、
こどものころも、どことなく不安な気持ちを
抱えていたことを思い出しました。

その気持ちは、大人になってからも
心の奥に残っていたのです。

あるとき、なにもしていないのに
体が緊張しているのに気が付きました。

そういえば、

「この感覚は昔から自分の奥にあったような気がする」

と感じさせるできごとでした。

「もしかすると、ずっと緊張して生きてきたのかもしれない」

なにか腑に落ちたような気持ちになりました。

いつも体が緊張していて、
声を出すことに
”ためらい”を感じていたように思います。

だから、黙っているほうが安心を感じられたのです。

いつも、意見がすれ違うときは、
相手を優先して、
自分の言葉を飲み込んできました。

これは相手への「優しさ」だと
自分を納得させていたのかもしれません。

しかし、いつも言葉を飲み込んでいると、
それが習慣になっていったのです。

いつも、いつもそうしていると、
言葉を飲み込んでいることにすら気づかなくなります。

「優しさ」だけでは、人とはつながれなかった

わたしは、
自分の気持ちを相手に伝えることを
あまりしてこなかったように思います。

自分が、

楽しいのか、
腹立たしいのか、
悲しいのか、
嬉しいのか、

そんなことすらよく分からなくなり、

「どちらでもいい」

が口癖になりました。

それでも、優しささえあれば
人間関係はうまくいくと思っていました。

これまでにも、
それほど苦労したことはなかったし、
争うことも少なかったからです。

でも、そうではなかったのです。

相手は、
私が何を考えているのか
分からなかったのです。

だから、

「意見のない人」

「やる気のない人」

そんなふうに見えてしまうこともありました。

何も意見を言わないものだから、
都合よく仕事を押し付けられてしまうこともありました。

そのことに気づいたとき、
わたしは、

「自分の気持ちを伝えていかなくてはならない」

ということを強く感じたのです。

人は「言葉の世界」で生きている

人は、
思いやりだけではつながれません。

言葉を交わすことで、
相手を知り、
自分を知ってもらいます。

つまり、

人は
「言葉の世界」
を生きています。

だから、
言葉を飲み込んだままだと、

自分だけが
その世界の外側に立ってしまうのです。

人は、
相手の言葉を聞き、
自分の言葉を届け、
少しずつ関係を育てています。

だから、
言葉を飲み込んだままだと、
思いやりがあっても、
頑張っていても、
相手には伝わりません。

言葉は、
評価のためだけではありません。

安心して、

「ここにいていい」

と思える居場所をつくるためにも必要なのです。

だから私は、自分の言葉を取り戻すことにした

わたしは、自分の気持ちを伝えられるように、
「自分の言葉を取り戻す」ことにしました。

まず初めにやったのは、
体の緊張をほどくことでした。

体が緊張していると、
どうしても喉のあたりが詰まっているようで、
言葉が出てきません。
思考も止まったように固まってしまうのです。

呼吸を深くして、
体から緩めていくことを心がけました。

それから、自分の気持ちを思い出すことが必要でした。
これまで、自分の意見を言わないことが当たり前になっていると、
自分が今どのような気持ちなのかを感じることが難しくなります。

だから、その時の気持ちを言葉で書き出し、
口に出して表現してみるのです。

そして、最後には、
その言葉を相手に伝えてみるのです。

これまで、気持ちを伝えてこなかった人には、
難しく感じるかもしれません。

でもこれは、
相手にわがままを言うことではありません。

自分がどのように感じているのか、
分かってもらうことで、
自分のことを知ってもらうのです。

このような試行錯誤を繰り返しながら、
少しずつ、相手との間に、
居心地のいい関係を作ることが
できるようになっていったのです。

まとめ

もし今、

理由もなく不安になる。

人前で緊張する。

言いたいことが言えない。

そんな毎日を送っているなら、
あなたが弱いわけではありません。

もしかすると、
「長い間、自分の言葉を飲み込んできた」
だけなのかもしれません。

その言葉は、
少しずつ取り戻していくことができます。

相手の意見を聞くだけではなく、
自分の気持ちも相手に伝えることで、
お互いのことがよく分かる関係ができてきます。

それは、あなたにとって

「ここにいると安心」

と思えるような、
とても居心地のいい場所になります。

あなたの言葉には、
あなたの居場所を育てる力があります。

もし、

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