Find Your Voice|安心して人とつながるための5つのステップ④
人から頼みごとをされると、
とっさには「いや」とは言えず、
つい引き受けてしまうことはありませんか?
でも、あとになって
「本当は嫌だった」
「今日はできないと思った」
「自分はこっちがいいと思った」
そんなことが思い出されて、
悔しい気持ちになってしまう。
「なんで言えなかったのだろう」
「自分は気が弱いのかもしれない」
そんな気持ちを引きずってしまう。
でも、
それはあなたが気が弱いからではありません。
言えないのは、意見がないからではないのです。
言いたいことがないのではなく、飲み込んでいる
周囲にいつも気を使い、
人の意見にあわせてきた人は、
- 相手を怒らせたくない
- 嫌われたくない
- 場の空気を壊したくない
- わがままだと思われたくない
そんな思いから、
自分の言葉を引っ込めてしまうのです。
だから、
周りからは
「自分の意見がない」
ように見えても、
それは、
「なにも考えていない」
ということではないのです。
むしろ、
考えているからこそ、
相手のことを考えすぎて言えない。
相手に自分の気持ちを素直に伝えられない。
言葉を発しようとするとこわばってしまう。
言葉を飲み込んできた人は、
自分の気持ちを優先することに
罪悪感を感じてしまうのです。
私も「分かりました」と言っていた
わたしも、
上司や目上の人、言葉の強い人などと話すときは、
本当は、
「今はできません」
「こっちのほうがいいです」
そう思ったとしても、
「わかりました」
と言ってしまい、
あとになってから、
「ひとこと言えばよかった」
と後悔していました。
NOは「あなたが嫌い」という意味ではない
いつも周囲に気を使い、
相手を優先してきた人は、
自分を優先することに慣れていないかもしれません。
NOと言うと、
「嫌な思いをしないだろうか」
「自分を嫌いにならないだろうか」
そんな事が頭に浮かんでしまいます。
でも、NOということは、
「相手が嫌いです」
ということとは違います。
「今は無理です」
「こっちのほうがいいと思います」
と自分の状態を伝えることなのです。
相手を拒絶するのではなく、
自分と相手との間に境界線があることを
伝えるための言葉です。
境界線は「壁」ではない
「境界線を引く」
というと、
「人と距離を置く」
「冷たい人になる」
と思われるかもしれません。
しかし、NOとは、
相手との間に壁を作ることではないのです。
「本当は自分はどうしたいのか」
「なにが好きで、なにが嫌いなのか」
相手に自分の言葉を伝えて、
自分のことをよく分かってもらうことなのです。
境界線は人を遠ざけるものではなく、
相手には相手の気持ちがある。
自分には自分の気持ちがある。
その両方を認めるための線なのです。
良い面だけを見せなくてもいい
周囲に合わせる人は、
「優しい自分」
「感じのいい自分」
「嫌なことを言わない自分」
だけを相手に見せようとしてしまう。
でも、それでは本当の意味で
相手に自分を知ってもらえないかもしれません。
だから、
「今日は疲れています」
「それはちょっと苦手です」
「私はこっちが好きです」
という小さな言葉も置いてみる。
良い面も、苦手な面も、少しずつ見せていく。
そこから少しずつ、
お互いを知る関係が始まっていきます。
最初は「伝える」より「置いてみる」
これまで、
自分の気持ちを伝えてこなかった人にとって、
言葉を伝えることは難しく感じるかもしれません。
でも、
自分の気持ちを伝えるとき、
相手を従わせようと思う必要はないのです。
最初は、
自分の言葉を二人の間にそっと置いてみる。
相手にも相手の言葉を置いてもらう。
その言葉をお互いに見ながら、
「そうだったんだね」
と理解していく。
こうやって相手との関係が動き出します。
最初は小さな言葉でいい
例えば、
- 「今日は少し疲れています」
- 「私はこっちが好きです」
- 「それはちょっと苦手です」
- 「今は難しいです」
- 「少し考えてから返事してもいいですか?」
こんな言葉から始めてみてほしいのです。
最初は、
「嫌われたかな」
「怒らせたかな」
と心配になるかもしれません。
でも、相手が、
「そうだったんだね」
と受け止めてくれることもあります。
すると、
「自分の気持ちを言っても大丈夫」
という経験が少しずつ増えてきて、
「相手も大切にする。でも、自分も大切にする」
という
「安心して人とつながる」
関係ができてきます。
それは、
「ここにいていい」
と思える、
あなたにとって「居心地のいい場所」になるのです。
まとめ
相手に気持ちを伝えていくことは、
勇気のいる難しいことに感じるかもしれません。
でも、
「また伝えられなかった」
と自分を責める必要はありません。
まず、
自分の気持ちに気づく。
そして、
その気持ちを言葉にする。
それから、
言葉を相手との間に置いてみる。
あきらめずに、少しずつやっていきましょう。
あなたの言葉は、
相手を傷つけるためにあるのではありません。
あなた自身を、
相手との関係の中にちゃんと存在させるためにもあるのです。
もし、
「自分の言葉を、どうやって取り戻していけばいいんだろう」
と思った方へ。
ここから先は、
自分の体に気づく → 気持ちに気づく → 言葉にする → 相手との間に置いてみる
という順番で、少しずつ練習していくことができます。
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